MRPなどのシステムが正しく動作するためには「曖昧さ」や「揺らぎ」を排除しなくてはいけません。
人だと「曖昧さ」や「揺らぎ」があっても上手くいくかもですが、コンピュータはそうはいきません。
ルールをしっかり決める必要があります。
ルールとしてまずは型番の種類を定義します。
とりあえず以下の3つあれば良いかと思います。
購入品は、
ということで身の回り沢山あります。
ここで間違えてはいけないこととして
は違うということです。
例えばパナソニックのアルカリ電池の場合、
となります。
型番と品名の役割は
ということです。
よって、システムが重要度が高いののは「型番」です。
ただ、システムも人間にも優しくないといけないので補足や備考で「品名」を扱ったりします。
答えとしては
となります。
理由はちょっと理解しづらいのですがとても大事です。
この理由がわかれば、型番の本質もみえてきます。
理由を列挙すると
「 簡単な理由 : メーカ型番が変わることがあるため」は、
これはプロセス変更や工場変更やメーカ買収などで部品メーカの都合で突然変わったりします。
ただ部品を購入する者には影響のないものもあったりしてとても迷惑なものだったりします。
なぜ迷惑かというとメーカ型番が変わるたびに部品表を変更しなくてはいけないためです。
ではメーカ型番の変更があっても部品表を変更しないで済むようするためにはどうするかというと
となります。
では、オリジナル型番ってどう作ったらよいかですが、
という感じでルールは簡単です。
あとはExcelなどで表を作っておいて1番から順番に割り当るだけです。
連番 | 代替品 | ||
XYZ | 00001 | A | 2SC1815 |
00002 | A | TC74HC14AF | |
00003 | A | BLM18KG121TN1D | |
00004 | A | DF40C-40DP-0.4V(51) |
という感じで運用もとても簡単です。
お奨めしないこと、というか止めたほうがいいこととして
オリジナル型番に意味を追加することで
とか、
さらに、、、
とかです。これらは多種多様な部品に対応できずほとんどの場合は破綻します。
ルールに曖昧さが残り、人によって、またはその日の気分によって型番が変化してしまいます。
どうせいつかは破綻するならば、最初から止めておいたほうがいいとなります。
仕掛品って何か? なのですがちょっと変な言い方をすると
となります。
なぜのこのような言い方をしたかというと、
購入品と販売品の定義は簡単で誰でも理解しやすいものだからです。
上記の購入品と販売品以外は全て仕掛品と思えばよいのです。
具体的な仕掛品は
ここで社外の製造と社内の製造の管理は、分けた方が良いのでは?
となりそうなのですが、
よくある話で社外で作っていたものを社内で作ったり、その逆もあったり、
そのときスムーズに製造の移行ができるよう、
社外と社内の管理は分けない方が良かったりします。
仕掛品の型番ですが、購入品のメーカ型番をオリジナル型番にするルールとほぼ変わりません。
変えるのは最初の文字だけです。たとえば
という感じで「XYZ」を「ABC」に変えただけです。
どんな文字でもOK、2文字でも4文字でもOK、好きな英数字を使ってOKです。
連番 | バージョン | ||
ABC | 00001 | A | SUB_PCB_ASSY |
00002 | A | MOTOR_A | |
00003 | A | CABLE_A | |
00004 | A | CACE_TOP |
販売品の型番は
例えばパナソニックのアルカリ電池の場合、
となり分かり易い型番となっていたりします。
自社の製品ラインナップに合わせて、できるだけ分かり易くなるような型番を付けてあげられるとよいです。
一点、気を付けないといけないこととして、
型番の揺らぎが原因で発注ミスが発生してしまうこともあり大変危険です。
お客様に間違わずしっかり型番を記入してもえるようにします。
販売品は
仕掛品は
となります。
よって、
となります。
なぜこのようなことをするかというと
ためです。たとえば
みたいなことが多々あるからになります。